おとなりから境界の立ち会いを求められたら

おとなりから、土地の境界の立ち会いを求められることがあります。

よくわからないまま出て行くと、何かの専門家みたいな人から「お二人の土地の境界はどこですか?」と聞かれます。

住宅地の場合はたいていブロック塀なんかがありますから、「たぶんブロック塀のこちらがわです」という感じになると思います。

でも畑など住宅地ではないとき、住宅地だけど塀がないときは、困ることがあります。

とくにお父さんから相続した土地などは、境界といってもよく分からない人が多いのではないでしょうか。

立ち会う前にすべきこと

立ち会いを求められたら、立ち会い日時までにすべきことがあります。

それはまず自分がその土地の境界を分かっているかどうかです。

分かっていれば、立ち会いでその主張をすればすみます。

相手の主張と食い違うこともあるでしょうが、それはしかたがありません。

この場合は境界の争いがある、ということで別のステージに移ります。

境界がよく分からない場合

境界のくいやプレートがなく、塀や溝もない場合、あっても複数あってどれが境界かよく分からない場合があります。

よく分からないまま立ち会いに行くのは危険です。

おとなしくしていると、集まった人のなかで、自己主張の強い人、声の大きい人の意見がそのまま通ってしまうことがあります。

なにか違うような気がするけど、反対するのも気が引けて、あとで後悔します。こういう場合どうすればいいのでしょうか。

多数が集まる立ち会いをさける

立ち会いには色々な人が来ます。地主や町内会、水利組合の人、市役所の職員。

多数が集まるとなかなか自分の意見を言うことがむずかしくなります。よく分からない場合はなおさらです。

立ち会い前に土地家屋調査士に意見を聞く

立ち会いにはその境界を確認して測量する専門家が来ます。普通は土地家屋調査士です。

その土地家屋調査士に日時をずらして一人で立ち会うのがおすすめです。

そこで境界についての意見を聞くのです。土地家屋調査士は法務局や市役所から資料を集めています。

ちゃんとした人なら事前に現況測量もしています。

土地家屋調査士は多くの人が集まる立ち会いのとき、自分の意見はあまり言いません。

とりあえず地主や町会の人の話を聞き、意見を求められたときか、地主の主張が法務局の資料と矛盾するようなときだけ意見を言います。

あまり出しゃばると、トラブルのたねになることを経験上よく知っているからです。

しかし専門家として意見は必ずもっています。聞かれれば自分が境界と考える線とその根拠を言ってくれるはずです。

たとえば、法務局の資料ではこう、市役所の資料ではこう、実際に面積を測って比較するとこうなるので、というふうに説明します。

その説明に納得すればその境界を認めればいいし、納得できなければ、認めなければいいのです。

資料があれば、自分の主張線もだんだん分かってくるはずです。

土地家屋調査士はおとなりの人に雇われているので,依頼者に有利な意見を言うのでは,と思うかもしれません。

たまにそういう人もいるかもしれませんが、たいていの土地家屋調査士は中立の立場をとります。

それは隣地所有者を怒らせて争いが起こると,仕事がそこでストップしてしまうからです。